続★俺だけの家政婦さん
結局、散歩がてら自転車に乗って買い物に行く予定が

野末くんの愛車のツーシートの白の外車のスポーツカーに

乗る羽目になった。

こんな高級車で近所のスーパーとかあり得ないし

ツーシートって言うのもドライブにはいいけど

生活するのには決して便利とは思えなかった。

そして家から車で10分もかからない場所にある

スーパーで買い物してると、買い物客はもちろん、

従業員までもが仕事の手を止めて野末くんを見てる。



顔はいいけど性格は最低です-!。

って何度言いかけたことか。


「ねぇ、今日の晩ご飯何?」

カートを押す私の横で歩調に合わせるように野末くんが

歩いている。

私はメモ用紙を取り出しながら

レンコンを使った和風ハンバーグと煮魚、インゲンのごま和え

と前を真っ直ぐ見ながら淡々答える。

きっと年寄り臭いとか言うのだろうと思っていた。

だけど、意外にも野末くんは文句を言わず、むしろ嬉しそうに

煮魚にする魚を選んでた。

その後も買い物が終わるまで私から離れることはなかったが

これのどこが取材なのだろうかと疑問だけが残った。

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