続★俺だけの家政婦さん
昨日の晩ご飯以来、会話らしい会話がなかっただけに

なんで?という思いの方が強かった。

野末くんは縁側に脚を投げ出すとそのまま後ろに身体を倒し大きく伸びをした。

「うぁ~~~!終わった~~!」

「・・・お疲れ様です。コーヒーでも・・・飲みます?」

何だか隣にいづらくて

腰を上げようとすると野末くんが私の腕を掴んだ。

「いい・・・後でもらう。・・・それより・・・昨日は悪かった」

「え?」

思ってもいないことを言われ驚いた私は野末くんを見つめる。

「言い過ぎたってわかってたんだけど・・・」

野末くんはばつの悪そうな表情を浮かべながら話を続けた。

「〆切り近くてイライラしていたときに須藤は来るし、栞里に
ちょっかいだすしでイラッとして・・・大人げないよな。ごめん」

野末くんは恥ずかしかったのか両手で顔を隠すが

私も、思ってもいなかった事を言われてどんな顔をしたらいいのかわからず

野末くんが顔を隠してくれていることにホッとしている。

だって、須藤先生と私が話をしているのことにイラッとしただなんて

野末くんの口から出るなんて思ってもいなかったからだ。

でもなぜイラッとしたのだろう。

うるさかったから?
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