続★俺だけの家政婦さん
「須藤先生と・・・デートしないよ」

自分でもなんでこんなことを言ってしまったのかわからない。

だけど・・・勝手に口が動いていた。

すると野末くんはゆっくりと起きると立ち上がりると前を見る。

「・・・読みたい?」

「え?なにが?」

「書き上げた原稿だよ!」

照れているのか私の方を見ようとしない。

だけど私はそれどころじゃない。

野島景の新作を世界で一番最初に読める。

断る理由などある物ですか!

「読みたい!」

私が興奮気味に答えると野末くんが私をじっと見た。

もしかして・・・また意地悪?

さんざんテンション上げさせておいて、やっぱりや~~めた

とか言いそうな・・・

「いつから読んでんの・・・野島景の小説」

「え?いつからって・・・3年前?だって女性が書いていると思ってたんだもん」


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