続★俺だけの家政婦さん
どうしてこんな話が書けるのだろう。
高校時代の野末くんは、女の子に興味がなかったのではと
今思う。
モテモテだったし、何度も呼び出されては告白されたけど
野末くんの答えはもちろんNO!悔しいけど私もその一人だった。
しかも私に関しては、女心を踏みにじる様な言葉が返ってきた。
そんな人が女性のハートを鷲掴みするような甘い台詞や
女性の恋する気持が書けるなんて信じられない。
もしかして・・・私と再会するまでの数年間で何かそうさせる出来事が
あった?
誰かと大恋愛した?
話を読み終えた私は憶測ばかりが浮かんでいた。
**************************
「ありがとう」
眠そうな顔でリビングのソファーに腰を下ろした野末くんに
原稿を返した。
野末くんはそれを受け取ると感想を求めてきた。
「悔しいけど。凄くよかった」
「悔しい?」野末くんが首を傾げる。
「そうよ!悔しいわよ。野末くんのくせにこんな胸キュンな
小説が書けちゃうんだもん」
「・・・野末くんのくせにとか、悔しいとか何か引っかかること言うね」
あごに手を当て不服そうに上目遣いで私を見る。
でも本当にそう思ったんだから仕方がない。
そう思わせるような事を野末くんは私にしたのだから
このぐらいかわいいもんよ。
「ご飯出来てるから早く食べてください。
私もやることがたくさんあるんです!」
野末くんは何か私に言いかけたが、思い留まったように
黙々とご飯を食べ出した。
高校時代の野末くんは、女の子に興味がなかったのではと
今思う。
モテモテだったし、何度も呼び出されては告白されたけど
野末くんの答えはもちろんNO!悔しいけど私もその一人だった。
しかも私に関しては、女心を踏みにじる様な言葉が返ってきた。
そんな人が女性のハートを鷲掴みするような甘い台詞や
女性の恋する気持が書けるなんて信じられない。
もしかして・・・私と再会するまでの数年間で何かそうさせる出来事が
あった?
誰かと大恋愛した?
話を読み終えた私は憶測ばかりが浮かんでいた。
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「ありがとう」
眠そうな顔でリビングのソファーに腰を下ろした野末くんに
原稿を返した。
野末くんはそれを受け取ると感想を求めてきた。
「悔しいけど。凄くよかった」
「悔しい?」野末くんが首を傾げる。
「そうよ!悔しいわよ。野末くんのくせにこんな胸キュンな
小説が書けちゃうんだもん」
「・・・野末くんのくせにとか、悔しいとか何か引っかかること言うね」
あごに手を当て不服そうに上目遣いで私を見る。
でも本当にそう思ったんだから仕方がない。
そう思わせるような事を野末くんは私にしたのだから
このぐらいかわいいもんよ。
「ご飯出来てるから早く食べてください。
私もやることがたくさんあるんです!」
野末くんは何か私に言いかけたが、思い留まったように
黙々とご飯を食べ出した。