続★俺だけの家政婦さん
たしかに私も振られちゃった一人だし、今思い出してもムカつくけど

私の場合は何というか・・・振られた理由が『ケツがでかい』という友達にも

言えない残念な理由で、しかも声は冷ややかだけど肩は小刻みに震えてだよね。

笑ってたよね。

だけど、他の子はどうだったんだろう。

告白する女の子は野末くんからしたら初めて見る子達だったと思う。

そうじゃなくてもさっきみたいに相手に全く関心がないと名前を覚えようとする

気もなかったのだと思う。

安田さんと野末くんのやりとりを見てたら

あの頃、野末くんに振られた女の子達はみんな安田さんの時みたいに

冷たい言葉を浴びせられ撃沈したんだろうなと思った。

私もそのうちの一人だけど、唯一他と違うのは

野末くんは私の名前を知っているってこと。

そう考えると、野末くんて基本あのことから全く変わっていない。

もしくは成長してない?

そんな人が女性のハートを鷲掴みするような甘い台詞を

小説にたくさんちりばめているなんて・・・

原稿を読ませてもらったけど信じられない。



どうやったらあの性格であんな作品が書けるのか・・・
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