続★俺だけの家政婦さん
家に帰ってくるとまだ、打ち合わせ中なのか玄関には小島さんのパンプスがある。

書斎の戸は閉まっていて家の中はシーンと静まりかえっている様子。

普段も静かだけどね。

私は静かに家にあがるとキッチンへと直行。

冷蔵庫を開けて買った物を閉まってごそごそしていると人の気配を感じる。

振り向くと野末くんがいた。

「びっくりした~。どうしたの?お茶かコーヒー?」

「違う、ちょっと前にさ~冷蔵庫の中に保存容器が何個か入ってただろう?」

「うん」

住込み初日に冷蔵庫を開けたら肉じゃがや他にも2品ほど保存容器に入っていた。

それをリメイクして献立に入れて容器はシールをはがして食器棚に入れた。

「その容器だして」

「う、うん・・・」

何で急に保存容器のことを言い出すのかと思った物の食器棚から

保存容器3つを取り出すと、野末くんは紙袋はないかと私に尋ねる。

「一体どうするの?」

私は首を傾げながら食器棚横に置かれてる紙袋がたくさん入ったカゴから

保存容器が入る大きさの紙袋を取り出し容器を入れると野末くんに差し出す。

「ん?返すの」

「返す?」

「これ、小島さんのだから」

何食わぬ顔で紙袋を受け取ると書斎へと戻っていった。


ええええ?ちょ、ちょっと待って。

あの保存容器に入ってた料理って小島さんが作った物なの?

最初に見た感じだと仕事一筋って感じだったけど

野末くんに料理を作ってくるってどういうこと?

しかもそれを野末くんは受け取ってたんでしょ?

え?ちょっと待って。

二人ってまさか・・・・


付き合ってんの?!
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