続★俺だけの家政婦さん

須藤先生の目的

僕のライバルの大切な子？


僕のライバルって言うのは野島景だよね。

その、野島景の大切な子が･･･私？！！！！

「須藤先生！」

冗談にも程がある。

何で野島景・・いや、野末くんの大切な子が私なの？

訳がわからない。否定の意味を込めて須藤先生を呼ぶと

まあまあと私をなだめるように背中を押すと奥の席へと移動した。



椅子に座ると須藤先生は私にお酒を勧めてきたが断った。

だってさっきの言葉の説明を聞いていないのに

お酒なんか飲めるか～～～！

須藤先生は差し出された炭酸水を一口飲むと私を見てフッと笑うと

なぜか野末くんとの出会いを話し始めた。

ある出版社のパーティーがあり、そこで初対面。

人気作家で互いに興味があったらしい。

だが、実際にあって驚いたという。

野島景、須藤歩

どちらも男とも女ともとれる名前だったってこと。

どういうわけか２人共相手のことを女だと思っていたらしく

その時の様子を思い出すだけで今でも笑えてくるらしい。

ただ、私が二人を初めて見たときにかなり温度差を感じた。
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