あなたの愛に深く溺れてしまいたい
「あー、春野さんは彼氏がいたんだったか」
「あ。えーと、」
「先輩、別れたんですよねー?」
「ちょ、前田ちゃん?!」
ちょっと静かだったと思えば、とんでもないことに口挟んできたよ……まったくこの子は…。
「なんだ、別れたのか」
「んもう!最低ですよね!こんな美人な先輩を振るなんて!あー、やっぱり許せません!!」
前田ちゃん…やめて…。別れたまではいいとして、振られたなんて恥ずかしすぎるっ。
「だから、柴咲課長どうですか?先輩みたいなタイプ!」
「ちょっと前田ちゃん!私一言も、」
「断る」
「は?」
前田ちゃんが勝手に私を推したことも嫌だったけど、なに、私が喋ってる途中に〝断る〟って。
「お前、料理出来ないだろ」
「はぁ?」
「鮭なんか家で焼けるだろ。もしかして焼いたことないとか」
「し、失礼な!鮭くらい焼けます!」
やっぱこの男、大嫌い!合わない!なによ、鮭くらい焼けるっつーの!!
「ついでに、束縛とかしそうだよな。メールばっかして、そりゃ男も嫌になる。かわいそうなのは男のほう」
「………」
この男は、登俊と親友でもやっているんだろうか。それとも占い師か何かなんだろうか。
「あ。えーと、」
「先輩、別れたんですよねー?」
「ちょ、前田ちゃん?!」
ちょっと静かだったと思えば、とんでもないことに口挟んできたよ……まったくこの子は…。
「なんだ、別れたのか」
「んもう!最低ですよね!こんな美人な先輩を振るなんて!あー、やっぱり許せません!!」
前田ちゃん…やめて…。別れたまではいいとして、振られたなんて恥ずかしすぎるっ。
「だから、柴咲課長どうですか?先輩みたいなタイプ!」
「ちょっと前田ちゃん!私一言も、」
「断る」
「は?」
前田ちゃんが勝手に私を推したことも嫌だったけど、なに、私が喋ってる途中に〝断る〟って。
「お前、料理出来ないだろ」
「はぁ?」
「鮭なんか家で焼けるだろ。もしかして焼いたことないとか」
「し、失礼な!鮭くらい焼けます!」
やっぱこの男、大嫌い!合わない!なによ、鮭くらい焼けるっつーの!!
「ついでに、束縛とかしそうだよな。メールばっかして、そりゃ男も嫌になる。かわいそうなのは男のほう」
「………」
この男は、登俊と親友でもやっているんだろうか。それとも占い師か何かなんだろうか。