あなたの愛に深く溺れてしまいたい
柴咲課長とは正反対で、松谷課長は常に笑顔を絶やさない人。
仕事中のショールームの中でも、プライベートの居酒屋でも、ずっと笑顔だった。
よく話すし、きっと既婚者じゃなかったら、私は恋に落ちていたかもしれない。
けれどこの人は、既婚者。不倫なんて、しちゃいけない。
そんなの常識的にそう思っていたし、浮気するような人は、きっと他にも手を出してる。
だから相手にしちゃいけないって、頭の中ではそう思っていた。
「雪乃ちゃん」
けれど、松谷課長の声がスッと私の心に遠慮なく入ってくる。
「俺のこと慰めて?俺も雪乃ちゃんのこと慰めてあげるから」
気付けば、私は頷いていた。最低だ、最低だ私…。
仕事中のショールームの中でも、プライベートの居酒屋でも、ずっと笑顔だった。
よく話すし、きっと既婚者じゃなかったら、私は恋に落ちていたかもしれない。
けれどこの人は、既婚者。不倫なんて、しちゃいけない。
そんなの常識的にそう思っていたし、浮気するような人は、きっと他にも手を出してる。
だから相手にしちゃいけないって、頭の中ではそう思っていた。
「雪乃ちゃん」
けれど、松谷課長の声がスッと私の心に遠慮なく入ってくる。
「俺のこと慰めて?俺も雪乃ちゃんのこと慰めてあげるから」
気付けば、私は頷いていた。最低だ、最低だ私…。