貴方が欲しい
私は黄色の部屋着の用のワンピースに着替え脱衣場を出ると



カウチで枢は横になっていた



そこに私はドスドス向かって仰向けに寝ている枢に馬乗りにに乗った




「ねぇ、枢」



枢はクスッと笑って「なに?」と答えた




「私はもう15さいなの!大人なの!着替えてる時に入ってこないでよね!」




「ついこないだまで一緒にお風呂入ってたのに?」





「ナッ///」





「それとこれとは別だよ!!!」




「クスッそう?ごめんね。」



悪気はなかったんだ、と枢は笑った




「もう!絶対私のこと小さい子供として見てる…」





私がそうつぶやくと枢は私の頬に手を当てて



「そんなことないよ。瑠璃は僕の可愛い立派な妹だよ。」



〝妹〟か…



私は急に悲しくなってきて目に涙を浮かべた




「私は、枢を、おにいさまとしてもう、みて、ないのに…」グスッ



その瞬間枢は私との体制を変えて今度は私をカウチに仰向けに寝かせてその上に枢が乗った





「そんなこと言っていいの?瑠璃」





「いいもん…」




顔が、近い///




「僕は、あの日お母様に瑠璃だけは人間にしないでと頼んだ」




枢は私の頬をなでた




「なんでか分かるかい?瑠璃が好きだからだよ」





え?





「じゃあなんで、私を妹として見てるのっ」






「君を求める僕を止めるためにだよ」





え?






「君を妹として見ることで自分を抑えていた」




枢はもっと私に顔を近づけて




「こんなに我慢している僕にそんなこと言ってもいいの?我慢が聞かなくなるよ?」







「私は貴方のことが好きです」



「じゃあ僕と婚約してくれる、?」


「え?なんで、いきなり婚約…?」




「そうしないと、君が僕から離れてきそうで怖いんだ…」




「でも、、私達は、兄弟で…」





「さっき瑠璃は僕の事を兄として見ていないと言ったよね?それにお母様とお父様も兄弟同士だったよ」






「はい…」






「婚約してくれる?」




「枢様がこんな私でいいのなら…」



枢は「ありがとう」と私のおデコにそっとキスをした



私は貴方が好き




今までもこれからも



「私はこれからもずっとずぅと枢が好きです」






「そんな事言われたらもう我慢出来ないよ…僕も好きだよ瑠璃」




私がずっと待ち望んでいた言葉




血だけじゃ足りない



貴方からの私にだけ向けられる笑顔も欲しい



貴方が欲しい




「ンッ///」



枢は私にキスをした



触れるだけのキス




「今日はこのくらいで我慢するよ。」





「え?」





「僕の婚約者さん…」


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