貴方が欲しい




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ハァハァァ



夢だったんだ…
久しぶりに見たな


私が目を覚ますと目の前には誰もが見惚れるような綺麗な顔をした人


「枢、私目が覚めちゃった」


この人は玖蘭 枢

私のただひとりの家族のお兄様
そして私の大切な人


私は布団の中で枢の胸に顔を埋めた


「目が覚めたんだね。おはよう瑠璃」


そういって枢は自分の方に押え付けるように布団ごと私を抱きしめた


「そろそろ準備しないとね。ナイトクラスの授業に遅れてしまう。」


私と枢は全寮制の名門私立校の黒主学園のナイトクラス(夜間部)に通っている


枢はそのナイトクラスが住まう月の寮の寮長もやっている


「準備しよう…」


私は出たくないベットから出て支度を始めた



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