貴方が欲しい
私たちは教室に着いた


ナイトクラス全員が揃うと先生が話し始めた



「諸君が作り発表したこのタブレットが世界中で認められた。諸君は我らの誇りだ。」


すると瑠佳が
「こんなのただのグループ勉強ですよ」


と言った

瑠佳とは、荘園 瑠佳 ルカ

すごく美人で気品がある
私にとってお姉ちゃんみたいな存在


英が続けて


「純血種の枢様と瑠璃様がいたからこそできた成果です。」


と言った


純血種とは

ヴァンパイアの始祖からただの一滴もヴァンパイア以外の血が混ざっていない種のこと


だからほかのヴァンパイアより力が何十倍も強力で


そして純血種は〝不死身〟だ


今はもう玖蘭家を入れて5家しかいない

さらに玖蘭家はもっとも始祖からの血が濃いいためヴァンパイア界で1番力を持っている


だからほかのヴァンパイアに崇められる存在になっている


私、玖蘭 瑠璃 ルリ も純血種だ

枢はクスッと笑い「藍堂たちが頑張ってくれたからだよ」と言った



ちなみに藍堂たち、ほかのナイトクラスの人たちは貴族階級のヴァンパイアだ


貴族階級のヴァンパイアは特殊能力が使えたりする


能力は一人ひとり様々だ


この後授業が始まった


私は授業を聞く気がなく暇なので本を読んでいる枢をじっと見つめていた




「どうしたの?瑠璃。何か僕についてる?」



枢は前を向きながら呟いた



「何もついてないよ。ゆうき頑張ってるかな?」



「頑張っているだろうね。」



「見に行ってもいい?」



「ダメだよ。」



はぁ〜〜

やっぱりか



「ケチ枢」


枢はクスッと笑ってまた本を読み始めてしまった

寮長の癖に授業聞かずに本読んでるとか


だめじゃん



ひま〜



「これで今日は終わりだ」


今日の授業が終わった


私は「やっと終わったぁ〜」と席を立って背伸びをして、瑠佳のところに遊びに行こうとすると




枢に手を掴まれた


「なに?枢?」


枢はそのまま「行こう」と私を教室から連れ出して自室へ戻った

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