貴方が欲しい
「枢?どうしたの?」


枢は無言のまま私をベットからのけて首を出した



「いいよ。飲んで」


「え?」



「最近瑠璃は僕がしんどくならないように遠慮して血を飲んでなかっただろう?」


「そ、そんなこと、」


「僕が貰うばかりだった」



「ごめん、、」


私は枢をベットに仰向けに倒すと枢の首に舌を這わせ


ブツッ



牙を埋めた



枢の血は
私を想う気持ちで溢れていた



ヴァンパイアは相手の血をもらう事で相手の気持ちを知り、乾きを潤す


そして、ヴァンパイアは

〝愛する人の血でないと飢えは満たせない〟



枢は血を貰っている私をギュッと抱きしめた



「愛してるよ。瑠璃…」




私は牙を抜き

枢にキスをした



「私もだよ…」


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