大宇宙の戦士(仮題)
プロローグ
太古の昔より、月は神秘的なものとして神聖化されてきた。
満月の夜には人間のアドレナリンが過剰分泌し戦闘意欲が増幅すると言う。
一説によると満月の夜は殺人等の事件が発生する確立も高いと言われる。狼男(ウエァーウルフ)の伝説もそこから生まれたのかも知れない。
その月だが、真実の誕生の経緯は誰も知らないだろう。
月は地球の兄弟説…地球誕生時、同時に形成された。
親子説…地球が自らの自転により分裂し、その分裂した欠片が月となった。
他人説…銀河系を漂流していた流星群が地球の引力に捕まり衛星軌道上で月となった。などだ。 更に、人工の建造物と言う説まである。
諸説云々あるが、それだけ神秘の存在なのだろう。
それでも今日もまた、地球は月明かりに包まれていた。