こんな友人が大好きです
気分
【気分】
「……」
「……」
「…ま、まなちゃん?」
「……」
「…えーと…具合でも悪い?」
朝から一言も話さないまなちゃん
もう3限目が終わったのに今日は朝挨拶したっきりどこかボーッとしている
「……」
えーと
こういう時はどうすればいいんだろう…
「…あ、ねえねぇ。これ見てよこれ!これどうおもう?」
すると急に話してきた
「え、えーと」
雑誌を広げ聞いてくる
その雑誌を読もうとした瞬間にまなちゃんはその雑誌を握りしめ語り始めた
「やっぱり!!下着は白より黒だと思わない!?」
…ごめん。
まなちゃんの言ってることがよくわからない
「えっと……まなちゃんは何を見てたの?ていうか、朝から何を考えてたの?」
「あ、これこれ!」
そう言うと、手にした雑誌を見せてきた
その雑誌には『男を悩殺!?女の下着』と書かれた特集があった
「これにね、男が欲情する色一位に白って書かれてるけど、私的にはやっぱり、黒だと思うの!黒ってさ、どこかエロくない?大人っぽさを出してさ」
帰り道までこの話は続きました
別れ際に聞いてみた
「今日の朝からそのこと考えてたの?」
「へ?ううん。なんで?」
「いや、黙ってたから…」
「あー、うん。そういう気分だったから。今はすっごく下着についてまだまだ熱く語りたい」
「……」
こういう子でした
今日のまなちゃんメモ
まなちゃんは白より、黒が好き