理想は、朝起きたら隣に。
まるで初めてのデートみたいに、心がドキドキ震えている。
正直に。
素直に。
慶斗をまだ好きだって伝えたい。
帰ってきてくれて嬉しいとか、そんな可愛い言葉を伝えたいと思った。
お風呂の鏡が曇りだしたので、すぐに換気扇のスイッチを回し、手で曇りを拭く。
鏡の中から飛び出したのは、慶斗につけられたキスマークが残る、真っ赤な顔をした私。
やっぱり恥ずかしくて首が隠れる服を探した。