部長の溺愛に困惑しています。
「まだ決まってないんです…なかなかいい所がなくって」

「そう…再就職って難しいものね」

「はい…もう就職は諦めてバイトにしようかとも思ってるんですが」


バイトでもいいところ探せば食べていけるしね…



25歳にしてアルバイトから始めるのか…

なんて悲しいんだ。


田中さんがそんな私の事を明日職場でペラペラと話す姿が目に浮かぶ。


いいんだけど…

めちゃめちゃ恥ずかしい。







「ねぇ…私の知り合いの会社が人手不足だって嘆いてたから…良かったら紹介しようか?」

「え…ほ、本当ですか!?」


ブルーになっていた気持ちが一転する。

私は身を乗り出して、田中さんにぐっと顔を近づけた。
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