部長の溺愛に困惑しています。
「ええ。化粧品会社の営業の方が人手が足らないってぼやいてたわよ。まだ採用枠
空いてるみたいだから紹介してあげるわよ」

「あ、ありがとうございます!」


田中さんて本当にいい人!

こんないい人いないよ…


私は半泣き状態で田中さんの手を握り締め、何度も何度もお礼を言った。





その数日後。


早速田中さんに紹介してもらった会社へ出向き面接をして、

そのまた数日後にさくっと採用してしまったのだった。






「…と、いう訳。突然採用しちゃって来週からもう出勤なんだよね」


明咲に再就職した経緯を話し終えた私は、食べ終わったマフィンのカップをクシャっと丸める。
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