部長の溺愛に困惑しています。
「送って頂いてありがとうございました。助かりました」


おかげで一度帰ってシャワー浴びる時間くらいはあるよ。




「ああ。会社に遅れんなよ」

「わかってますよ」

「今日もバシバシしごくからな」

「え~~」


嫌だなぁ…若干二日酔い気味だし、今日はお手柔らかにお願いしたいよ。





「じゃあ後で」

「あ…」


すっと部長の手がこっちに伸びて来て、私の頭をポンと撫でるとそのままふわっと髪を触った。

窓を上げて前を向くと、部長の車は私の前からゆっくりと去っていく…

私は車が見えなくなるまでその場で立ち尽くし見送った。
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