部長の溺愛に困惑しています。
「…会議はどうだった?」


またさっきと同じ質問…

ここは適当に誤魔化した方がいいのか素直な気持ちを言った方がいいのか…

正直わからなかった。

だけどその数秒後には私の中で誤魔化すという考えは消えていて、そのままの気持ちを口にしようとしていた。






「何も出来なくて…正直悔しかったです。私も…会議にちゃんと参加して仕事したかったなぁなんて」

「…それで?」


次の答えを待っているかのように煽る部長は、飲み干したグラスにシャンパンをそそぐ。
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