部長の溺愛に困惑しています。
こんな部長も好き…



ちょん…





人差し指を立てて部長の組んでいる腕を突いてみる。

硬い筋肉と筋…

この腕で今日森崎さんを抱えてたのか……





「はぁ」


病人だから仕方ないのに…また悪い子になってる。

落ち込んだ後でそのまま部長の寝顔に目を向けてみると、この前部長から言われたことを思い出す。





「お前からのキス待ってる」



カァっと頬が熱をおびてくる。

落ちたり上がったり最近忙しい…


私からキスすれば…また前みたいにキスしてくれるのかな。





「…………ちゅ」



ゴクリと息を呑んで勇気を出すと、私は部長の顔にゆっくりと近づいた。

顔の前に来た寸前、一時停止して散々迷った後鼻息がかからないように部長の頬に軽く触れるくらいのキスをした。



あーーーしちゃった!

(ほっぺだけど!)


自分からしちゃった!

(頬にだけど!!)
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