部長の溺愛に困惑しています。
寝ている部長に背を向けて胸の中でキャーキャー叫ぶ。

ひとりで何やってるんだかと突っ込むもうひとりの自分が時々顔を出すのだが、今はそれよりも私から部長にキスをしたことの方が大きかった。






「なんだそれ。ままごとか」

「…へ?きゃあっ!!」


すると突然後ろから低い声が降ってきて、振り向こうとした途端後ろから太い腕に抱きつかれた。






「そんなキスで俺の機嫌は直らねえよ」

「おおお、起きてたんですか!?」


頭は混乱状態でどうしたらいいのかわからない。

てっきり寝ていると思ってたから、頬にキスするくらいなら出来ると思ったのに…

部長が起きてた事実を知って恥ずかしくて死にそう…





「お前の帰りが遅いから待ってたら少しウトウトしてただけだ。…それにしても帰りが遅い」

「すみません…」


私を待ってたと聞いて胸が飛び跳ねる。もっと早く帰って来ればよかった。
< 221 / 329 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop