部長の溺愛に困惑しています。
「ビールでも飲むか?」

「はい!あ、私が持ってきます」


立ち上がり小走りでキッチンへ行くと、冷蔵庫から缶ビールを2つ出して部長の元へ戻る。





「っていってもお前酒弱いんだよな。いつもすぐ顔が赤くなってるだろ」

「ええ、でもいただきます!」


せっかく2人きりなのに…飲まないなんてもったいないし。

私は缶ビールをプシュッと開けてぐびぐびと体の中に流し込む。さっきも園子と少し飲んだけどまだまだ大丈夫!

最近飲むようになってからお酒強くなってきたのかも。






「こんな時間までどこ行ってたんだ?どうせ磯部と一緒だったんだろ?」

「はい。居酒屋行った後カラオケ行ったりしてて」


こんな時間になりました。

でも12時を過ぎちゃいけないっていう、ここのルームシェアの規則はちゃんと守ってます!





「ここまで遅くなるくらいなら家飲みでもしろ。磯部の家でもいいしここに来たって構わない」

「…はい」


優しいなぁ…心配してくれてるなかな。

ソファーに座る部長の隣に腰掛け私は会話を続ける。





「部長…今日は早いんですね。最近はいつも帰って来るの今の時間くらいじゃないですか?」


残業とか接待が多い部長は帰りがいつも遅く、私がお風呂中に帰宅することがしばしば。

その最中にいつもセクハラしてくるんだよな…
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