部長の溺愛に困惑しています。
「今夜は私の部屋で寝なさいよ。その時にゆっくりお話しましょうね」

「ひぃっ」


ものすごく怖い顔をして言うと、明咲は着替えに自分の部屋に小走りして行ってしまった。

私が答える隙がなかったが、ここで行かなかったらもっと怖いことが待っているのは明らかだった。











「本当にショック!なんで今まで黙ってたのよっ」

「ごめんなさい…」


その日の深夜、私は明咲の部屋のベッドで叱られていた。

普段滅多に怒らない明咲がこんなふうに声を荒げるということは珍しい。






「学生時代からの親友には広瀬さんとの関係打ち明けないで、最近仲良くなった同僚とコソコソしちゃって…」

「どうして知ってるの!?」


園子のこと明咲には詳しくは話してないはず…
< 233 / 329 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop