部長の溺愛に困惑しています。
キャミソールって言っても私からしてみれば、これは下着と一緒…

そんな姿を男に見られたのなんて初めてだ。



25歳にしてまだ初体験もキスすら経験していない私に…

この状況はかなり辛い場面である。






「なかなか似合ってるじゃん」


着替えを終えた私を見て、クスッと笑う男性社員。



彼はよく見るとまあまあのイケメンで、

広瀬部長とはまた違った感じのモテる雰囲気が漂っていた…


明るくウェーブかかった髪に、若干ほりの深いはっきりとした顔立ち。

白くて綺麗な肌に高い鼻。

瞳は真っ茶色のブラウンでまつ毛が長く、たれ気味の目が可愛らしく見えた。






「あの…あなたは?」

「俺?俺は岡田 直樹(おかだ なおき)。営業部5年生だよ」


ニコッと笑って自己紹介された私は、ぎこちない笑顔を返した後で軽く頭を下げる。






「ここは落ち着くよね~ちょっとサボりたい時はここに逃げて来るんだ」

「そうなんですか…」

「でも着替え中は鍵を閉めて置いた方がいいよ」

「はい…」
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