部長の溺愛に困惑しています。
私には関係のないことなのに…なんでこんなに落ち込むんだろう…


理由はわかってる。

部長から頼まれた仕事をちゃんとこなせなかったから…

結局森崎さんに助けてもらったんだもん…


いくら部長に好かれていても…私はまだまだサクラのままなんだ。

きっと社員になんて当分はなれない。


少しでも部長に近づきたいのにな…

あんなことして…本当にバカだよ。








カタ…


すると、私がいる二人かけ用テーブルの向かいの椅子を引く音がして半ば驚きながら目を向けると…

そこには部長の姿が…





「えっ………なんで…」


完全にオフモードになっていた私は、慌てて椅子にもたれかかっていた姿勢を直す。
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