部長の溺愛に困惑しています。
「あーあ。こんなに食べ散らかして」

「これは違っ…」


私の食べた残骸を見て呆れた顔をする部長は、椅子を引いて座り腰掛け私と向かい合わせになる。

見られたくなかった所ばかりなのに、今更隠すことも出来なくてたまらなく恥ずかしくてこの場から今すぐにでも逃げたい。






「お前いくつだよ。食べ物も綺麗に食べられない程子供なのか」

「…」


いつもなら即返している言葉さえ今は瞬時に出てこない。

それくらい今の私は落ちに落ちていた。






「…どうしてここに?」


散らかした物を片付けながらさり気なく聞いてみると、部長は私の頼んだポテトを一つ口に入れる。
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