部長の溺愛に困惑しています。
ふざけてるのかな。

それともからかってるの?




「随分前からお前の正社員への出世のことを上司に相談はしてたんだ。まあ形状はお前も社員ではあるんだけど…会社では下っ端の下っ端扱いだったからな」


部長はズボンのポケットに手を入れると、近くに広い公園があるのが見えそっちの方を指さした。

私達はそこにゆっくり向かって歩きながら、話を再開させる。






「正社員になるにはそれなりの知識とか学歴がないとって話なんだが…お前にはどちらもないけど」

「う…」


ストレートに傷つけられているが、今は突っ込むことが出来ない。





「でも仕事は一生懸命やってるから、どうせ正社員目指してるなら早めの方がいいと思ってな…でもなかなか現実は甘くないよ」


園子が実力で正社員になったのって…努力した証拠。あの子は本当に凄いよ。
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