部長の溺愛に困惑しています。
部長は森崎さんが先程話してくれた会話を、細かく話してくれて私はあのお客様と森崎さんを思い浮かべながら聞いていた。








………



「私はああいうことを言ってしまうから友達だって少ないし、性格も良くないわ。そんな人間が綺麗になんてなれっこないのよね」

「…中身もってことですか？」

「ええ。ああやってハッキリ言われちゃうと…強がってる自分が本当に嫌になるわ。ただ単純に綺麗になりたいだけなのに、どうしてこうなっちゃうのかしら」

「それだけ綺麗なりたい気持ちが強いんですよ

「あの若い子には可哀想なことさせてしまったわね。こんな老いぼれの相手させられて…あなたの方からフォローしてやってちょうだいよ」


女性はそう言うと「あ」と思い出したように付け足す。

そして、そこのブランドの化粧品をほとんど購入して帰った。






………………


森崎から聞いた話をそのまま私に話してくれた部長は、どこか嬉しそうな表情を見せる。




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