部長の溺愛に困惑しています。
私はそれがまだ事実だということが、夢かなんかなんじゃないかと疑って仕方ない。

あのお客様が私のことをそんなふうに言ってくれるなんて…




「でも森崎は怒ってたな。あんな接客をするなんてまだまだ子供だってさ。お客様がたまたまご理解のある人だったからまだ良かったけどって」

「はい…」


おっしゃる通りです。

それについては何にも言い返せる立場ではありません…






「だけど…お前の正社員昇進を後押ししたのは森崎だよ。あいつの一押しがあったから上司も了承してくれたらしい」

「え…」


森崎さんが…私を…?




「あいつは係長だけど上司にでも誰にでもズケズケと何でも言うからな。けど言ってることは間違ってないし的を得てるから、上も素直に聞いちゃうんだよ。なんであいつ係長なんだうな。もっと出世してもいいのに…」
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