部長の溺愛に困惑しています。
「もちろんよ~あんたがまだ小さい頃隣に住んでたのよ。すっごくいい子でね、よく一緒に遊んでもらってたのよ」


なんとなくだけど覚えている。

隣に住んでいた優しいお兄ちゃん…






「お父さんの転機でアメリカに行っちゃってから全く連絡取ってないから…どうしてるかね」

「うん…」


ずっと引っかかっていたことがやっとわかった。


私と部長はずっと昔に会っていた幼馴染みだったんだ…

私の実家は分譲の13階建のマンションで、その隣に私よりも少し年上のお兄ちゃんが住んでいた。



私が今の会社に入社した時、部長が私に特に優しくしてくれた理由。

私のことを細かく知ってくれていたことが今になってわかった…


この間、部長から「玲兄に」って言ってくれなかったらずっと思い出せなかったかもしれないな…

玲兄にとは私が幼い頃彼をそう呼んでいたあだ名。
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