部長の溺愛に困惑しています。
アメリカに戻ってきたのは部長が18歳の時だったんだ…知らなかった。

それにしても、部長が私の実家に挨拶に来た理由は昔お隣さんだったからってことか…

私とのことがあるからって勝手に推測していた自分が恥ずかしい。





「でも今はお前は俺の部下だしさ…挨拶してもいいかなって。ずっと会いたかったし…俺のこと覚えてくれてて嬉しかった」


部長にとってわが家がそんな存在だったなんて…






「お待たせしちゃって申し訳ないわね~すぐご飯の支度出来るから夕食食べてってよ」


両親がリビングに戻ってくると、母が部長の肩に馴れ馴れしく触れてそう言った。





「ちょっとお母さん!失礼じゃないっ」

「何ようっさいわね~あんただって昔散々玲くんに世話になったんだから、おもてなしくらいしなさいよ」


母の言葉に口を尖らせて見せる私。


昔じゃなくて今もお世話になってるつーの。
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