部長の溺愛に困惑しています。
「昔可愛がっていた隣りの子が、今では仕事の部下になるなんてこんな偶然ありませんよ」

「仕事の…部下?」


部長の発言に首を傾げるお母さんを見て、私は啜っていた味噌汁を吹き出しそうになる。


し、しまった…!

お母さんに今の会社入って偶然玲兄に会ったこと話してない…





「…ああ、そ、そうだったわよね」


咄嗟に理解して何とか話を合わせてくれた母だったが…




「いてて…」


テーブルの下でガンガン私の足を踏んでいた。













「今日はありがとうございました。両親もすごく喜んでくれて」


10時過ぎに私達は実家を出て帰ることに。

部長は両親に「また遊びに来てね」と何度も言われていた。
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