部長の溺愛に困惑しています。
「いいんだよ。俺が会いたくて行ったんだし」

「父も母も馴れ馴れしくてすみません」

「ハハ、謝ることないよ」


部長がお隣さんの玲兄にだったことに今更また驚きつつも、改めて彼とまた出会えたことに感動する。


今の会社入って良かった…

まだサクラだけど…頑張って良かった。








「もう夏も終わりだな」


駅まで向かう帰り道。

私達を通り抜けた風は少しひんやりとしている。


毎年夏は遊んでばかりいたのに今年は仕事しかしなかった。

気がつけば夏が終わるなんて初めてだよ…









「…で。俺らはどーする?」


急に立ち止まると、部長は私を見下ろして真剣な顔をして見つめた。





「へ…………?」


私も立ち止まって彼を見つめると時間が止まったような気がした。
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