部長の溺愛に困惑しています。

甘い瞬間

“で、俺らはどーする?”


数秒前に部長の口から出たその言葉に、私はすぐに返答することが出来ないでいた。


どーするって…どういう意味だろう。







「お前…冷めてんだろ」

「え?…ちょっ、待って下さい!」


突然そう言って私に背を向けると、先にスタスタと歩き出してしまう部長を追いかける。






「冷めてるってなんですか!?」

「…俺が幼馴染みだったって知ってから気持ちが冷めてるってこと」

「なっ…!」


私は部長の腕を引っ張って止めると、彼はやや怒っているような顔をしてこっちを見る。





「さ、冷めてる訳ないでしょ!むしろ…むしろ……その…」


もごもご口を動かして話そうとしても、恥ずかしさが邪魔をしてうまく言えない。

しかしそんな私を冷ややかな目で見つめる彼を見て、恥なんて言ってなられない雰囲気を感じる。
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