部長の溺愛に困惑しています。
「も、もっと好きになってますっっ!」


思い切ってそう叫んだ後、今が夜の10時を過ぎていておまけにここは住宅街だということを思い出し顔を真っ赤にする。


私ったら何を大声で…

別の意味でも恥をかいてしまった…






「…本当はこのまま真っ直ぐ帰るつもりだったけど」

「え?」


部長は私の手をぎゅっと握りしめると、さっきまでの怖い表情が通常に戻ったように感じた。





「今日は帰るつもりはない」

「へ!?あ、あのっちょっと…!」


部長は私の話なんて聞く耳持たずという感じのまま、そこからタクシーで移動してある場所へ連れていかれた。










シャーーーー…


ただ今シャワーを浴びているのだが、手が若干震え全く落ち着かない。
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