部長の溺愛に困惑しています。
もう些か察しがつくとは思うが、ここはいわゆるラブホテルであのまま部長と勢いでここまで来てしまった。

私は半ば連れてこられた感はあるけれど…無理やりではないし。


こうなってくれて嬉しい気持ちはある。

ちょっと怖いけどね…






キュ…

体を十分に流した後蛇口をしめながら、考えるのはもちろん部長のこと。


失敗したらどうしようとか、嫌われたら…とか正直思ってしまう。

初めてってこんな感じなんだな…




タオルで体を拭いた後でバスルームを羽織り、必死に恥ずかしさを押し殺しながら部長が待つベットの方へ。




「…」


しばらくの無言が続き、私がベットの上に腰を下ろして軋む音が部屋に響く程だ。







「…ぷ。俺も風呂入ってくるわ」


そして部長と目が合うと、彼は吹き出したようにクスッと笑いベットから起き上がりシャワーを浴びに行った。
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