部長の溺愛に困惑しています。
作業着姿のまま岡田さんに突っかかって行く私。



「…何って……今夜映画に行く約束してるからその話しただけだよ」

「映画?…また園子傷つけるつもりならやめて下さい!」


あの子何にも言わないけど、きっとまだ岡田さんのこと好きなはず…





「そんなんじゃないよ…俺はただ……ちゃんとした恋愛してみようかなって思っただけだ」

「え…」


真剣な顔をして言うと、岡田さんは私を真っ直ぐ見つめた。




「2人を見てたら…無性にそう思っただけだよ」


そう言ってペコッと頭を下げると、彼は小走りでオフィスへ入って行った。





「い、今のって…」


まだ頭がついていけなくてその場でぼっーと立っていると、後ろから部長が私の肩をポンと叩く。

そして、

「良かったな」と、呟いた。
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