部長の溺愛に困惑しています。

「…ねえ、ここのルームメイトが今週中に2人出ていっちゃうんだけど…家探してるなら彩蓮もここに住めば？」

「え！？」


少し気まずそうに言う明咲の言葉に、私は食べかけていたマフィンを一度小皿に置く。





「2人共女の子が出て行くんだけど、残るのって男の人だけになっちゃうんだ。彼氏の手前男と一つ屋根の下っていうのはちょっと気が引けてさ…」


明咲は彼氏のこともよく考えている…

私も将来彼氏が出来たらこんなふうに相手を思いやれたらいいな。





「嬉しい！明咲の彼氏の事もあるけど、私明咲と一緒に住みたいからここにする！」

「本当？良かった…大家さんには彩蓮の事話してあるの。今日私仕事休みだし昼頃大家さんの所に一緒に行ってあげるよ」

「ありがとう！明咲」


私は明咲に抱きついて頬をスリスリ擦り付けた。