(仮)二人の世界
観光客の人たちと同じように、南禅寺の中をゆったりと歩いては、二人は小声で話したたり笑ったりし合う。でも、観光客の皆は連れ合う仲間と弾む会話をしては、うっすら色づく紅葉と戯れる。三門から方丈までの一本道じゃ観光客で、風靡さに欠けるが、木々たちの時より吹く風が色づきだした葉を揺らして、二人を歓迎するかのように、秋を感じさせる。木々の下には、青々と苔があったり、小さな木が一人前に紅葉していたりと観光客を心地よくしてる自然ってすごいなぁ~と思う香夏子は、TAKUMAのポケットに収まっている自身の手はTAKUMAの手をぎゅっと一層握りしめては、ニコニコしちゃう。(香夏子…また浸ってるよ~)と思うTAKUMAは香夏子の横顔を見つめては、握りしめられた手を握り返すと香夏子はハッとこちらを向き、頬を赤らめる(この顔、いいよなぁ~)TAKUMAはその顔で身体中の脈が騒ぐ(そそられちゃうんだよなぁ)と思い、香夏子のおでこにキスをする。(ひぁっ)と上づる声をはっして、俯く香夏子。「香夏子、煽らないでよね~」と耳元で囁くと「そ、そんな事・・・しないよ」とふくれっ面になる。クスクスと笑うTAKUMA。(もう、嫌だ!すぐにからかうんだから、いじわるなTAKUMAさん)と思う香夏子は、ほのかに身体が火照りだすのである。
南禅寺を堪能した二人は、南禅寺からでてくると、通りの奥に一台の人力車が止まっていた。
香夏子の手を握りしめて、「あれ、乗ってみようか」とTAKUMA、「えっでも・・・」と戸惑う香夏子の気持ちをよそに、TAKUMAは香夏子を連れ、人力車の前にゆき「二人、お願いしたいのですが、よいですか」とTAKUMA、「もちろん、喜んで、どちらまで~」と車夫が爽やかな笑顔で答えた。「とりあえず、永観堂まで」「かしこましました」と、私
香夏子の目の前で、二人の男性で話し合い決めちゃった。「どうぞ、こちらからお乗りください」と踏み台をだして、二人を一人一人ずつ手を添えて、ゆっくりと座席に座らせる。「少し風がひんやりしてますので、こちらをお使いください」と赤く軽めのショールを二人の腿から膝に掛けてくれた。「ありがとうございます」と香夏子、「では、まいります」と車夫は笑顔で答え会釈した。グラリっと人力車が揺れて、一瞬前かがみになるもすぐに、沈み込む感じで、お尻が座席にぴったりと収まった。「わぁ~」と思わず声が出た香夏子は、すぐにTAKUMAの顔見るとTAKUMAも同じように、こちらをみて「一段と景色が変わるねぇ~」と微笑むので、コクリと頷いた。車夫の日焼けした腕の筋肉が盛り上がるとゆっくりながらも、人力車が動き出す。少しずつ景色が変わってゆく…いつも住んでいる街じゃない!!・・・京町屋なのだ!・・・観光客や地元の人々が眼下になり京町屋の屋根が迫り来るようで、車などは、同じくらいの目線になって、大空も私達やすべてを覆うように思えるが、ゆっくりと風と共に後ろへ流れてゆく。
南禅寺を堪能した二人は、南禅寺からでてくると、通りの奥に一台の人力車が止まっていた。
香夏子の手を握りしめて、「あれ、乗ってみようか」とTAKUMA、「えっでも・・・」と戸惑う香夏子の気持ちをよそに、TAKUMAは香夏子を連れ、人力車の前にゆき「二人、お願いしたいのですが、よいですか」とTAKUMA、「もちろん、喜んで、どちらまで~」と車夫が爽やかな笑顔で答えた。「とりあえず、永観堂まで」「かしこましました」と、私
香夏子の目の前で、二人の男性で話し合い決めちゃった。「どうぞ、こちらからお乗りください」と踏み台をだして、二人を一人一人ずつ手を添えて、ゆっくりと座席に座らせる。「少し風がひんやりしてますので、こちらをお使いください」と赤く軽めのショールを二人の腿から膝に掛けてくれた。「ありがとうございます」と香夏子、「では、まいります」と車夫は笑顔で答え会釈した。グラリっと人力車が揺れて、一瞬前かがみになるもすぐに、沈み込む感じで、お尻が座席にぴったりと収まった。「わぁ~」と思わず声が出た香夏子は、すぐにTAKUMAの顔見るとTAKUMAも同じように、こちらをみて「一段と景色が変わるねぇ~」と微笑むので、コクリと頷いた。車夫の日焼けした腕の筋肉が盛り上がるとゆっくりながらも、人力車が動き出す。少しずつ景色が変わってゆく…いつも住んでいる街じゃない!!・・・京町屋なのだ!・・・観光客や地元の人々が眼下になり京町屋の屋根が迫り来るようで、車などは、同じくらいの目線になって、大空も私達やすべてを覆うように思えるが、ゆっくりと風と共に後ろへ流れてゆく。