(仮)二人の世界
国際交流会館を抜ける辺り、人力車が激しく揺れ、香夏子は前のめりになりつつも赤いショールの中では、TAKUMAの熱き指が香夏子の密林の中を、クチュリクチュリと貪る為に香夏子の頬は火照り、口元を抑えてる手が震えだし、かすかな声なき喘ぎ(あぁ、TAKUMAさぁん、こ、これ以上はぁ、やめてぇ、はぁはぁ)と香夏子は燃え上がりそうな身体を必死で押し堪えて心の中で叫びあげてる。そんな香夏子の細やかな仕草をじっと見つめるTAKUMAは、のどを鳴らす。(君って子、本当に、可愛いなぁ~、こんなにも、はぁはぁ、いますぐにでも)と、TAKUMAは、香夏子がぷるぷると震えながらも必死に口元を抑えている手やじっとりとしている両腿・風になびいてる黒髪から垣間見える火照っていながらも、怯える瞳に顎がカクカクしながらも喘ぎを堪えてる仕草に、TAKUMAの鼻息が荒くなりかけている上、逸物までもが、ヒクヒクしてきだした(はぁ~、はぁ、指を抜くかぁ、否)甘美な香りがかすかに鼻孔膨らませてるとグチュリと二本の指が奥にねじ込んだ(やめられないかぁ~はぁ)とTAKUMAは、香夏子の反対側に顔を背けた。人力車が、ガタゴト揺れながらもTAKUMAの指が一層激しくかき乱し奥に進んでいる(はぁあ、もう、い、いっちゃうわぁ~)とドクドクと湧き上がる蜜を感じ、ヒップにまでも滴りだしてる香夏子は、意識が朦朧とする上、先ほどまで、しゃんとしていた上半身までも、撓り出しては、人力車の車輪如く、前のめりになったり、TAKUMAの肩に身体を寄せてTAKUMAの首筋に吐息くを吐くと「もう、だ、だめっ」と言って、「あぁっ」と言ってゆっくり瞳を閉じてしまった。TAKUMAは、香夏子の吐息と小さな喘ぎ声を首筋に感じ、TAKUMAの逸物までもが、ブルンっと震えた。人力車に向けて吹く風は赤いショールに立ちこむ甘美な香りを伴って、過行く景色と一緒にさらりと吹き流れた。TAKUMAは、ゆっくりと密林から二本の指を抜くと香夏子は小さく「はぁん」と囁き、うっとりとした寝顔している。TAKUMAは、そんな香夏子をのぞき込みおでこに口づけをし、しっとりした自身指を舐めてハンカチで拭った。車夫は二人の事をずっと背で感じていた(はあ!こんなところで、こんな客なんて初めてだよ~、)と思っては人力車を動かす鼓動よりも、後ろの客に対しての高鳴りの方が大きかった(仲間に面白いネタにはなるが~、しかし、この男性ってこんな事できそうな感じじゃないにのなぁ、)と男性の事は車夫は知っていた。1・2作品ほど、彼の本を読んだ事があるからだ。(推理モノを主に読んだからかなぁ、)本来は、観光客に、神社仏閣の説明やお客さんとのコミュニケーションを商売とするが…。そんな事できる状況でもないし、自分自身が、商売を忘れる位に、二人に見入ってしまいそうな思いが車夫には、駆け巡っていた。女性の小さくも囁く声や男性が寡黙に、淡々と赤いショールの中で行う行為を自身も背で感じるだけで、人力車を運ぶ脚に力が入ってしまっていたのだ。車夫は、赤いショールを受け取ったときに、女性から漂う香りとショールからも漂う香りが甘美なものとわかっていた。(このカップルの差っていったいいくつなのんだろう」と過る鼓動が、激しく打ち出したのだ。その後また、二人を乗せた時には、4Dの映画鑑賞じゃないが、続きが気になっていたので、思わず男性の言う「ゆっくりと・・・」のことばを借りて、少しばかり遠回りしていたのだった。だんだん京都の雑音が香夏子の耳に響きだして、ゆっくりと瞼を開くと、もう四条あたりに来ていた。通りすぎる知恩院の景色の中、ゆっくりと横たわっていた身体を起こす香夏子。「目が覚めたかい」とTAKUMAの声がしたので、隣を見ると微笑むTAKUMAが自身の口元に人差し指をあて、とんとんとし、クスリと笑う。(はぁ!涎)と香夏子は、バックの中からホーチをだして、手鏡を見た(はぁ~大丈夫だわ)と思ったが、油紙で汗を取り、化粧直しをする。八坂神社を抜けて、数件先を過ぎたあたりで、人力車はゆっくりと止まった「着きました~」と車夫が振り向きTAKUMAをみた。「ありがとう」とTAKUMAは微笑んだ。車夫は前を向きゆっくりと二人が下りられるようにすると、踏み台を出して「どうぞ」と声をかけた。TAKUMAが先に降りる。香夏子はちょっぴりドキドキするが車夫の出されている手に自身の手をそっと乗せると、車夫は先程とは違い、ぎゅっと香夏子の手を握り占めたので香夏子は車夫を見ると、車夫が「ありがとうございました」と言い満面の笑みをしたので、「こ、こちらこそ、ありがとう」と思わず頬が赤くなり俯く香夏子だった。(このまま、離さずにいたら、この人はどんな風になるのだろう)とほんの数秒間車夫はおもったが、ぱっと離した。そんな車夫の行動や香夏子の姿を見ていたTAKUMAは、チクリと胸が音をした(嫉妬!?かなぁ)青年の思う事が手に取るようにわかるとため息をつくと車夫に近づき、「香夏子は先にあのお店にいってなさい」と香夏子に告げると、車夫に小声で話し込んだ。香夏子はTAKUMAのそっけない声色に悲しく感じたが、言われるままお店に行った。(久しぶりだなぁ、ここのお店、前はよく…皆と…)とふけっているとTAKUMAの両手が香夏子の肩に乗り「どうした?汗をかいたろうから~、着替えようか」と甘い声で香夏子に囁くのだ。ドキっとした香夏子は、TAKUMAから離れて店内にある着物を見だしたら、奥から「あらっ!久しぶりやねぇ~」と店長であるふっくらした女性が現れた。TAKUMAは、「お久しぶりです」と言うと握手をした。「実は、こいつに合う着物をと思いこちらにきました」と伝えると女性は香夏子を見つけると「まあ、香夏子ちゃん、元気だった」と香夏子に駆け寄りぎゅっと抱きしめた。「お、お久しぶりですって、おばさん、痛いわ」と言うと、女性はぱっと離れ「ごめんなさいねぇ~、心配してたのよ、あれから」と香夏子はその言葉で身体硬直をした。TAKUMAは、香夏子見つめると「おばさん、その事は…」と女性の肩を掴み言った。「あ、そうねぇ」と言い女性はキョロキョロと辺りを見渡し、「お着物だったわね~、これとかいかがかしら」とあれこれと、店長であるおばさんとTAKUMAの声が香夏子の中で遠のいてゆく。(まだ、私・・・)と思うとぼんやりと店内から見る京都に景色を見る地元人たちや観光客らしき人々に着物を着たカップルが行き交っている(ほんま~この通りは人が多いなぁ)と思いゆっくり視野を広げると、先ほどの人力車が止まっている、車夫がこちらを見つめている(はっ!車夫と目があった)と一瞬身体全身が赤くなると香夏子は俯いた…「香夏子、これでいいかい」とTAKUMAの声がしたので、TAKUMA見つめてから、おばさんを見ると、微笑んでいた。「あ、はい、これで」と言うとおばさんは着物を持ち香夏子を奥の部屋に連れて行った。TAKUMAは、二人を見送り、何気に外を見ると、はじめに車夫と目が合うと車夫は驚き、人力車の手入れをしだす。「君、知ってるんだね。僕の事」とTAKUMAは、車夫に言うと「はい、でも絶対に今日の事は言いません」と張りのある声でTAKUMAの顔じっとみた。ふっと微笑み「あいつの声、いいだろう」というTAKUMAは、車夫の顔じっと見ると車夫は視線をそらして、「な、何の事でしょうか」と耳を赤くしてボソリといった青年を見つめるTAKUMAは、「これも、大人の遊びってことで~、内緒にね」というと「は、はい」と額に汗を滲ませてながらも紅顔な顔していた。先程車夫と二人で話した会話を思い出して(若いよ、君は、羨ましい)とTAKUMAは、思った(俺は、あいつといつまで、いつまで・・・・)「はい、できましたよ」と店長の声でTAKUMAは、振り返ると、先ほどまでの洋服とは違う香夏子が、立っていた。(着物はやっぱり日本人に合っているのだなぁ)と思った。すると、香夏子が「どう、どうかしら」と右手を口元にし、左手をゆっくりと広げると、(女郎花色に松竹梅模様とは・・・おばさん)TAKUMAは、おばさんの気持ちを汲み取っては、じっくり香夏子の姿を見つめている。(TAKUMAさん?…可笑しいのかなぁ、似合わないのかぁ、私)としゅんとする香夏子にTAKUMAの目が留まり、「いいよ、似合っているよ」と言うと香夏子の頭を撫でた。おばさんはもう数枚の着物も香夏子の為に選び、TAKUMAは、それと香夏子が着ているものと自身も着物を着て、すべて清算して、二人は店をでた。「ありがとう、高くなかった?」と心配そうに言い袖をくいっとひっぱる香夏子にTAKUMAは、顔を近づけて「お代金は、後々頂くからね」と軽く口づけをした。