(仮)二人の世界
お店を出て人力車が待つ処まで、TAKUMAは、香夏子の手を握ってゆっくり歩く。
「香夏子ちゃんには、幸せになって欲しいのよ!…なのにまったくあのこったら!いくら先生になって忙しいからって、仕事仕事じゃあねぇ~香夏子ちゃん」と言いながら、香夏子に長襦袢に小紋・名古屋帯などをマネキン人形に着せるが如く、手際よく香夏子に着せるおばさんの言葉をかみしめて香夏子は一筋の涙を流し「ありがとう、おばさん」と呟くと、機敏に動いてたおばさんが「店長よ!まぁ、貴方達は家族同然だしね~あの洋館管理してるんだから」と言って小物を探しにゆく。ぼんやりしてる香夏子にTAKUMAは、「香夏子、早くおいで」と告げるとはっとした顔になる香夏子は、目の前にある手を見て「どうぞ」という車夫を見て、手を差し出すとまたもやぎゅっと握り「と、とても、素敵です」と呟く車夫をゆっくりと見る香夏子と車夫はひと時見つめあう・・・。
人力車が動き出した。TAKUMAは人力車についてある陽射しよけを広げる、赤いショールの中では、TAKUMAは、香夏子の手を握って自身の逸物の場所にそっと置き、香夏子の手で自慰し始める。香夏子は戸惑いTAKUMAを見つめるが、TAKUMAは、進行方向を見てる。着物の端から香夏子の手を着物の奥に入れ込み、擦る。ゆっくりとTAKUMAは、背もたれに背を寄せて、香夏子の手をぎゅっと力を籠める。香夏子はTAKUMAの視線を背中から感じては、ゆっくりと摩るとちらりと、後ろ向き「TAKUMAさん」と囁くとTAKUMAが「大丈夫だよ、みんな、人力車が珍しいだけだろうし」と少し身体を起こして「君に可愛いから見とれているだけだよ」と言ってまたもや背を後ろに預けたが、しっかりと香夏子の手を離さずに、TAKUMAの着物の中で逸物が香夏子の手を欲しているのが、香夏子にもわかったので、ゆっくりとガタンと車輪が音を出すたびに、すばやくゆっくりと摩る香夏子は、TAKUMAの視線を感じ、先ほどの車夫の若い男声が耳に残っているせいか、進行方向にいる車夫の背を見つめて(はぁ、はぁ、どうかしてるわ、私っ)と思う香夏子をTAKUMAは、香夏子の横顔をじっと見つめては、しっとりとした香夏子指使いと、この状況化に興奮しだしドクンドクンと肉根に響く(はぁはぁ、どうかしている、仕事疲れにも、はぁほどがある…通りすぎる人々なんか、知る由もないだろう、皆、それぞれの欲のままだからなぁ、はぁはぁ)TAKUMAは呼吸が荒くなったので、必死で動く手を抑え込み、香夏子の身体を引く寄せて、香夏子に口づけをした。
人力車は、二人をのせて男が言った場所に進みだす。四条通りを走り、花見小路を抜ける…道行く人々が人力車を見てる(多分、道行く人々は、この人力車を見てるのではない!乗っている二人を見ているのだ!着物を着ている分…目立つだろうに…あの男は…でも、彼女の声が聞こえない…聞こえないが…視線を感じる…思い過ごしか?!わからない)車夫は、必死で動かしているが、ドキドキが止まらない。(あの、女も、あんな顔するなよ!…まったく
、好意があるかと思うじゃないか!)ガタンゴトン(はぁはぁ、はぁはぁわかってないのかなぁ、あの女)と車夫は背中に感じる視線を払うように、力強く、駆け足で駆ける。健仁寺の前を曲がり、車夫に座席に座る二人に京都の風は強く吹き抜けて、大和大路通りを抜け、宮川町通りに出た。口づけをしていてる中(キュルル)とアガサのお腹の音が二人を現実に戻した。思わずTAKUMAは、クスッと笑い「正直な身体だねぇ~君は」と悪戯な笑みを浮かべるTAKUMAの顔観て香夏子は真っ赤な顔になった。「着きましたよ」との車夫の声と人力車がゆっくりと止まった場所をアガサは見つめる(あ~、ここは~)・・・。ふと、昔を思い出した(よく、食べに来たなぁ~、皆と一緒になって)と思いながら、ハンカチで、手を拭き、鏡を見て身なりを整える(特にTAKUMAさんと会うときは必ず「水源亭」だったわ)と香夏子思い出していた。人力車から降りる時に車夫が香夏子に、「良き旅になりますように、またのご利用を~」と少し悲し気な笑みを浮かべて、両手で温かく握手をした。最後に降りるTAKUMAには、「本日は、ご利用ありがとうございました。あの~、お願いが~」と、恐縮した面持ちで、色紙とペンをTAKUMAに渡すとTAKUMAは、微笑んで「こちらこそ、長い間付き合っていただきありがとう」と言い、サインをして、固い握手をして、ひと時見つめあう二人だった。
ひっそりと佇むお店…暖簾をくぐり路地奥を進むとほんのりとお店の光が差している玄関を開き入った。
「いらっしゃいませ」と店員言って近づいた。TAKUMAは「予約を入れた者ですが」と言うと奥から、「まあ、お久びりやね~」と女将さんが言う。TAKUMAと香夏子はお辞儀をし、「お久しぶりです」と告げた。女将は店員に、一言二言告げるとこちらを向き「寒ぅ~はなかったん」と尋ねると、TAKUMAが「少しばかり、やはり京都の夜は冷えてきますねぇ~」というと、女将は微笑みながら「そやろう~」と言い、右手を進行方向に差し出して少し前に進み誘導する。二階に上がり、個室に案内される。「ご用意させてもらいますので、お待ちくださいな」と女将はニコリとしお辞儀をして、部屋を後にした。部屋の中を見渡してはニコニコとしている香夏子を後ろから引き寄せて、抱きしめるTAKUMA。香夏子を振り返らせて香夏子の顎をくいっとすくい上げると、濃厚なディープキスをするTAKUMA。二人は、この数時間での人力車での甘く熱き身体が一気灯りだすと、二人の舌が互いの口の中で絡み合うと、吐息と唾液に溢れてくる。店内の雑音さえも心地よくなり、TAKUMAも香夏子も互いの腰や背にしがみつくように、両手に力を籠める(離れたくない!)想いが熱を帯びた。ゆっくりと瞼を開くとTAKUMA笑みを捉えた香夏子は絡んでいる舌をゆっくりとひっこめると液が少し自身の唇に着いた。(こ、こんな場所で、私ったら)と思うと顔が赤く染まる香夏子である。TAKUMAはそんな香夏子見つめながらも、(名残惜しいが…)と思いつつ、香夏子をテーブル席に着かせて自身も席に着いた。香夏子に声をかけようとしたときに「失礼します。お待たせいたしました」と女将自ら、前菜を運んで室内に入った。前菜の説明を丁寧にする女将の顔観て微笑むTAKUMAは、香夏子の両脚をそっと開き、香夏子の脹脛を自身の脚で撫でている。(お、女将さんがいるのにぃ~)と思うが、胸の鼓動が収まらないで全身がぞくぞくしてる香夏子である。「では、ごゆっくり」と言って女将は部屋からでるとTAKUMAが「さぁ、食べようかぁ~、美味しそうだよ」と箸を持ち、前菜に手を付けて口に頬張る仕草をぼんやりと見つめる香夏子。「どうしたんだい」とTAKUMAは、香夏子の脹脛を擦り、上へ上へとゆっくり上がる特に脚の親指は力が加わりトントンと押すので、そのたびに香夏子はビクッとしてしまう「TAKUMAさん、あの~、脚をよけてくれないと、お料理を楽しめないわ~」と呟くと、香夏子を見つめて「口には美味しい料理…あそこには僕の…(クスっ)」と言うTAKUMAは少年のように微笑んだ。
テーブルの上には、旬の物を食材にした前菜があり二人がよく飲んでいた日本酒がある。(ほんまに~美味しそう、頬張るなぁ~)と思い香夏子も口に旬の軍鶏刺しや料理を頬張ると(美味しい~)と思い微笑む…そんな香夏子にTAKUMAは笑顔で、「久しぶりだが~美味しいよなぁ」と香夏子に囁き、香夏子の腿にまで自身の脚を忍ばせて指でトントンするので、香夏子は口の中では美味しい食材と火照りだす香り立つ唾液にあふれ出し、下半身がプルプルと震えだす…顔は強張り横に必死で頭を振るがTAKUMAは、日本酒をゆっくりと飲み干しては、香夏子をじっと見つめては自身の唇をペロリと舌舐めする。香夏子の喉奥に食べたモノが流れ落ちると香夏子は、日本酒を一気に飲み干すと、呼び鈴を鳴らす…二人は見つめあうが、テーブルの下では、必死に抵抗を試みる香夏子と力強く脚を押し込めるTAKUMAである。「お待たせいたしました」と店員が来ると香夏子は「日本酒のおかわりをいただきませんか」と店員に伝えると「はい、お二人ですね」と言って部屋を後にした。この二人のやり取りの間に、TAKUMAは、香夏子の密林にたどり着き、全部脚指をグニュリと奥に押しやったのだ。(はぁあん)と香夏子は思テーブルに両手をついて前のめりになり、小さく喘いだ。
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