⑦オオカミさんと。溺れる愛の行く先に【番外編も完結】
「スケジュールを調整させる。出来る限りの都合はつけよう。
時間は追われるものじゃない。作るものだ」

「さっすがはワガママダンナ様!」 
ぎゅっと腕にしがみつく。

「あんまり褒めるな…燈子…」
「やん…」

そっと唇を重ねると、時間をかけて浅くゆるやかになぞってゆく。
徐々に息遣いの変わってきた時点でサッと離す。
潤んだ瞳で見上げる彼女に名残惜しげに微笑みかける。
 

…彼女の本に書いてあった。

『赤チャンには、フーフ仲が良いのが一番!カンじさせないようにスキンシップを測りましょう』

いつも逆を探求してきた俺様としては、一体どうやればいいのだろうか……

男とは常に、新たな境地を要求されていくものなのか___
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