⑦オオカミさんと。溺れる愛の行く先に【番外編も完結】
だからこそ、余計に赦せない。
赤野燈子のあの、幸せにフヤけた間抜け面。
私、一番嫌いなの。
妻ってだけで大した努力もしないモッサい女、子供生むからって愛されて当たり前だと思ってる女。
その妻のご機嫌取りに、仲良しアピールする男。
見てなさい、2人とも。
私が目を覚まさせてあげる。
その時、ベンチの大神秋人が急に振り返ったので、私は慌てて頭を引っ込めた。
「秋人サン?何かいました?」
「いや……気のせいか」
フー、危ない。私としたことが、ちょっと張り切りすぎたみたいね。
…板倉愛美、その熱意を仕事に向ければ、トップレベルのキャリアになれたに違いない。
赤野燈子のあの、幸せにフヤけた間抜け面。
私、一番嫌いなの。
妻ってだけで大した努力もしないモッサい女、子供生むからって愛されて当たり前だと思ってる女。
その妻のご機嫌取りに、仲良しアピールする男。
見てなさい、2人とも。
私が目を覚まさせてあげる。
その時、ベンチの大神秋人が急に振り返ったので、私は慌てて頭を引っ込めた。
「秋人サン?何かいました?」
「いや……気のせいか」
フー、危ない。私としたことが、ちょっと張り切りすぎたみたいね。
…板倉愛美、その熱意を仕事に向ければ、トップレベルのキャリアになれたに違いない。