⑦オオカミさんと。溺れる愛の行く先に【番外編も完結】
「と、燈子のとこはね、仕方ないんだよ?ホラ2人きりで、旦那さんも夜遅いしねっ……これ、ゆりちゃん‼」
母が義姉を肘でつつく。
「へ?…あ、ああそうホラ。蒼士クンは大神さんと違って頼りないしね」
「なんですって~、うちのムスコにっ」
掴み合いを始めた二人をよそに、表情が硬くなるのを隠せない。
彼と離れて、ちょっとナーバスなのかもしれないけれど。
2人きり…の家族かぁ。
私だけ皆に囲まれてて……
でも、彼は?
『気を付けて、元気でな』
最後に交わした言葉の弱々しさが、妙に心残りでいけない。
しっかりしてるって皆は言うけど、
意外と寂しがりなんだよね。
母が義姉を肘でつつく。
「へ?…あ、ああそうホラ。蒼士クンは大神さんと違って頼りないしね」
「なんですって~、うちのムスコにっ」
掴み合いを始めた二人をよそに、表情が硬くなるのを隠せない。
彼と離れて、ちょっとナーバスなのかもしれないけれど。
2人きり…の家族かぁ。
私だけ皆に囲まれてて……
でも、彼は?
『気を付けて、元気でな』
最後に交わした言葉の弱々しさが、妙に心残りでいけない。
しっかりしてるって皆は言うけど、
意外と寂しがりなんだよね。