⑦オオカミさんと。溺れる愛の行く先に【番外編も完結】
こう言うとアレだが、俺はこれまで、一人寝したことが殆どない。寒いのはキライだ。
聞けば奥さんの『里帰り』の時分、世間では浮気に走る男が多いそうな。
確かに、先日も昔ツルんだ悪い友人に誘われたりとか、今日のキャディーのネーチャンのヤラしい格好と挑発的な目線とか、世の中にはそのテの誘惑が多すぎる。
俺様ほど我慢強い男でもないかぎり、無理なからぬ話であろう…
ふと目を遣ると、傍らにハート型クッション。
新婚当初、燈子が懸命に作っていた少女趣味なシロモノである。
思わず抱き締め、頬を擦り寄せる。
燈子のニオイ。
「燈子…、燈子ぉ‼」
ガバッ。
仮想トーコを押し倒し、接吻しかけたその時だった。
♪ピンポーン♪
はたと我に返る。
いかん、これじゃあまるでヘンタイじゃないか。
慌ててクッションを放り投げ、髪と衣服を整える。
「ハイ、どちら様っと………君か」
聞けば奥さんの『里帰り』の時分、世間では浮気に走る男が多いそうな。
確かに、先日も昔ツルんだ悪い友人に誘われたりとか、今日のキャディーのネーチャンのヤラしい格好と挑発的な目線とか、世の中にはそのテの誘惑が多すぎる。
俺様ほど我慢強い男でもないかぎり、無理なからぬ話であろう…
ふと目を遣ると、傍らにハート型クッション。
新婚当初、燈子が懸命に作っていた少女趣味なシロモノである。
思わず抱き締め、頬を擦り寄せる。
燈子のニオイ。
「燈子…、燈子ぉ‼」
ガバッ。
仮想トーコを押し倒し、接吻しかけたその時だった。
♪ピンポーン♪
はたと我に返る。
いかん、これじゃあまるでヘンタイじゃないか。
慌ててクッションを放り投げ、髪と衣服を整える。
「ハイ、どちら様っと………君か」