⑦オオカミさんと。溺れる愛の行く先に【番外編も完結】
正にその時。
奥のリビングではーー
大神秋人が、板倉愛美とやり合っていた。
「やっぱり………全っ然分からない!」
ドカッ。
俺は、油断したのだ。
不意を突かれ、マトモに食らった彼女渾身の体当たり。
「ぐわっ」
ダチョウのようなヘンな声を上げて、俺はラグの上にうつ伏せに倒れ込んだ。
「な、何をする!」
すかさずマウントの姿勢をとる板倉。
チラリと見せたガーターベルトの食い込んだ白い大腿に、思わず目が行き慌てて叛ける。
「ど、どきなさい」
「イ~ヤ!」
見下ろす瞳が欲情を煽る。
美しく飾られたネイルの指が、首筋から胸をゾワっとなぞる。
身を任せたい欲を押さえて、その手首をやっとのことで捕まえた。
「どけ。乱暴なマネはしたくない」
「ううん。貴方はプライドにかけて、女性に力を振るわない」
奥のリビングではーー
大神秋人が、板倉愛美とやり合っていた。
「やっぱり………全っ然分からない!」
ドカッ。
俺は、油断したのだ。
不意を突かれ、マトモに食らった彼女渾身の体当たり。
「ぐわっ」
ダチョウのようなヘンな声を上げて、俺はラグの上にうつ伏せに倒れ込んだ。
「な、何をする!」
すかさずマウントの姿勢をとる板倉。
チラリと見せたガーターベルトの食い込んだ白い大腿に、思わず目が行き慌てて叛ける。
「ど、どきなさい」
「イ~ヤ!」
見下ろす瞳が欲情を煽る。
美しく飾られたネイルの指が、首筋から胸をゾワっとなぞる。
身を任せたい欲を押さえて、その手首をやっとのことで捕まえた。
「どけ。乱暴なマネはしたくない」
「ううん。貴方はプライドにかけて、女性に力を振るわない」