⑦オオカミさんと。溺れる愛の行く先に【番外編も完結】
バタンッ。
ドアが乱暴に開いて、人がドドッと2、3人雪崩れ込んできた。
堂林と2人して呆然と眺めていると、その先頭にいた、おおよそ昼間の会社にそぐわないギラギラの派手な女が、こちらをみてニパッと笑った。
「…会いたかった……大神サン…」
え…?
彼女は制止する社員を物凄い力で突き飛ばした。
「大神サンッ‼‼」
「うげっ!????」
彼女は怪獣の如くドドドと走りより、俺の首に抱きついた。
辺りがしん、と静まった。
「おおお、落ち着きたまえ、一体コレは…⁉
こら、堂林っ、何とかしろっ‼」
どきついコロンの香りを漂わせながら、頬に濃い口紅の唇をくっ付けようとする女を、3人がかりでやっと引き剥がしてもらう。
「き、君は一体誰だ!」
拘束された彼女をビシッと指差して言い放つと、彼女はキョトンとした顔をした。
「やっだぁ、忘れちゃったのお?パ~~パ♥」
「パ?」
ズルッと肩から上着が落ちた。
冷ややかな、部下どもの視線が突き刺さる。
ドアが乱暴に開いて、人がドドッと2、3人雪崩れ込んできた。
堂林と2人して呆然と眺めていると、その先頭にいた、おおよそ昼間の会社にそぐわないギラギラの派手な女が、こちらをみてニパッと笑った。
「…会いたかった……大神サン…」
え…?
彼女は制止する社員を物凄い力で突き飛ばした。
「大神サンッ‼‼」
「うげっ!????」
彼女は怪獣の如くドドドと走りより、俺の首に抱きついた。
辺りがしん、と静まった。
「おおお、落ち着きたまえ、一体コレは…⁉
こら、堂林っ、何とかしろっ‼」
どきついコロンの香りを漂わせながら、頬に濃い口紅の唇をくっ付けようとする女を、3人がかりでやっと引き剥がしてもらう。
「き、君は一体誰だ!」
拘束された彼女をビシッと指差して言い放つと、彼女はキョトンとした顔をした。
「やっだぁ、忘れちゃったのお?パ~~パ♥」
「パ?」
ズルッと肩から上着が落ちた。
冷ややかな、部下どもの視線が突き刺さる。