⑦オオカミさんと。溺れる愛の行く先に【番外編も完結】
……………
「ほらぁ、この体型でしょ?
イベコン、クビになっちゃったのよね」
興奮していたフユキを無理矢理寝かせ、俺達は今、三竦み状態で膝を付き合わせている。
説明しろと言われても、
ハッキリ言って俺から説明できることなぞ何もない。
結局は彼女の口から経緯(いきさつ)を聞くことになった。
「で、行く宛もなく困っていると」
「そ」
彼女はコクリと頷いた。
「酷いのよ、うちの事務所。
『働けるようになったらまたおいで♥』だってさ……
付き合ってたオトコ共も、私のオナカを見た途端に掌返し。
『俺の子じゃねぇ』だの『帰れ』だの…
あんまりよね~」
カラカラと笑い、ハンドバッグから煙草を取り出す彼女。
と、
「ダメ!」
トーコがすかさずそれをひったくった。
「アカチャンに…悪いですから」
彼女は名残惜しげに空の手元を見つめていたが、シブシブとライターを仕舞った。
「ほらぁ、この体型でしょ?
イベコン、クビになっちゃったのよね」
興奮していたフユキを無理矢理寝かせ、俺達は今、三竦み状態で膝を付き合わせている。
説明しろと言われても、
ハッキリ言って俺から説明できることなぞ何もない。
結局は彼女の口から経緯(いきさつ)を聞くことになった。
「で、行く宛もなく困っていると」
「そ」
彼女はコクリと頷いた。
「酷いのよ、うちの事務所。
『働けるようになったらまたおいで♥』だってさ……
付き合ってたオトコ共も、私のオナカを見た途端に掌返し。
『俺の子じゃねぇ』だの『帰れ』だの…
あんまりよね~」
カラカラと笑い、ハンドバッグから煙草を取り出す彼女。
と、
「ダメ!」
トーコがすかさずそれをひったくった。
「アカチャンに…悪いですから」
彼女は名残惜しげに空の手元を見つめていたが、シブシブとライターを仕舞った。