神崎家の夢子様
―休み時間。
理科という名の地獄から開放されるチャイムが鳴った瞬間ほとんどの人は席を立ち、夢子の所へ向かった。
裕一は負けるものかと自分も夢子の元へ向かう。
だが、そこで裕一は予想外の言葉を聞くことになる。
「夢子ちゃん!覚えてる?私、よつば保育園で一緒だった美咲!」
「俺も一緒だったんだけど!久しぶりだな!」
なんと夢子は幼少の頃、この町に住んでいてしかも近くのよつば保育園へ通っていたという。
裕一は違う幼稚園へ通っていたため、もうこの時点でよつば保育園を卒園した奴らには負けた!という気持ちになっていた。
それでもめげずに裕一も夢子の席へ。